近所の若者が地元の新聞社に就職した時、「もう少しまともな職場はなかったのか」。記者が「羽織ゴロ」と言われていた時代をよぉく知っている老人1。「料亭で寿司だと…」。若い頃、造船所勤めの帰りに小腹を満たすのに、屋台の寿司を機械油臭い手でつまんでいた老人2。「彼らは高いものを買ってくれるからなぁ」。広域暴力団が地方進出していた頃、町の声を拾っていた記者に対しての商店主の言。「学徒兵は使えんかったなぁ」。軍隊のメシを6年食っていた主計曹長。シャバっ気がなかなか抜けず、要領を旨とする軍隊生活で、階級は上になるのでやりにくかったという話。